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随想 如月 |
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他の月に較べて、今ひとつ存在感が希薄な2月です。
さて、僕にとっての2月は「水仙」の香りとともにやって来ます。走りのものは年末あたりから花屋の店頭に並んで、通りを行き交う人々に、その芳香を振り撒いています。切花でも十分に嗅覚を刺激する水仙ですが、露地では群生するせいもあって、その香りは一層際立ちます。三大名所とされる越前、伊豆、房総などではさらに見た目にも華やかです。 つい最近ですが「雨一番」という言葉を知りました。北海道で、この時期、一日中雪に変わらずに雨が降る最初の日を指すそうです。彼の地出身の友人に北海道の冬の厳しさは、東京あたりに住んでいる人間には想像もつかないよと笑われたことがありました。スキーに行ったことで、とりあえず北海道の冬を知っているつもりになっていた小生には、この言葉はけっこう新鮮に響きました。春を切望する心情をこんな簡単な言い回しで表現できるって、真に実感があればこその話でしょう。
かつて仕事で新潟の長岡に週一で通っていた時期がありました。馴染みの小料理屋があったのですが、休みとなる2月には全く現れない僕は、店の女将に「雪国は雪が積もっているときに来なきゃ」とからかわれたことがありました。冬を楽しむのもやはり2月ならではです。そう言えば、札幌の雪祭りも2月でしたね。さてさて今年はどんな雪像が評判なのでしょうか。
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© 2003 ynishioka.
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