第5講 分数
(fraction)
分数の読み方は、学校の英語の授業で「分子を先に基数で読み、分母をあとから序数で読む」と習います。
例えば、1/5は‘one fifth’、2/5は‘two fifths’と教わった覚えがあるのではないでしょうか。分子の単複で分母の序数を変えるのは、合理的なのかどうか悩ましいところですが、とにかく分子が2以上である場合には分母の序数を複数形で表現することになります。
ところで、1/2は‘one half’。1/4は‘one quarter’'。3/4は‘three quarters’と呼ぶのが日常の会話では一般的です。よく、日本の野球解説で、「あの投手はスリークウォーターだ」と言ったりしますが、正しくは「スリークウォーターズ」と言うべきなのでしょう(笑)。
また、357/1832のように、分母分子の数が大きくなってくると果たして
‘three hundred fifty-seven one thousand eight hundred thirty-seconds’
と真面目に読んでいるのかどうかはなはだ疑問ではありませんか。まあ、このように読まれる場合もあるのでしょうが、実際のところは、‘over’を用いて、
‘three hundred fifty-seven over one thousand eight hundred thirty-two’
と「基数over基数」と言うようです。
帯分数は、分数の前に‘and’を入れます。例えば、
3と2/5は、‘three and two fifths’です。
初めて微分法を教えるとき、必ずと言っていいほど聞かれるのがdy/dxの読み方です。「ディーワイ・ディーエックス」ってなぜ呼ぶんですかという質問は、まことにもっともな問いです。正式には、
‘derivative of y with respect to x’
ということになるのですが、そんな長い言い回しはさすがに面倒です。でも「ディーエックス分のディーワイ」と言ってはいけないのかと聞かれると正直困ってしまいます。ことさらにdy/dxが単なる分数でないことを強調したいがため、‘dy over dx’という表現を流用しているというのが実態ではないでしょうか。